日本における抽象絵画の草分けの一人である村井正誠(1905-1999)は、「自由美術家協会」や「モダンアート協会」等の設立に関わり、画壇に新風を吹き込みました。また画業の傍ら、文化学院や武蔵野美術大学でも教鞭を取り、後進の育成にも励んでいます。そんな作家は油絵制作と並行して、生涯に200点以上もの版画を手掛けてきましたが、これまでその全体像は、はっきりとは知られておりませんでした。本書はそんな作家の版画作品を可能な限り収録した、決定版作品集となります。
A4変型判(297×220mm)・204頁・並装・カバー付
ISBN 978-4-87242-531-4