“粉引”とは、赤土や白土で成形した素地を白い化粧土で覆い、さらに透明な釉薬を掛けて焼成するやきものです。
素地と釉薬の間に白い化粧土が挟まれているため、温かみのある独特の白さを表現することができます。
本書では、「素地土」にはじまり「形作り」「白化粧」「乾燥・素焼」「透明釉」「本焼」まで、粉引の工程別の基礎を解説するとともに、粉引の器作りの実際を紹介しています。
また、粉引の応用と言える“刷毛目”“千点文”“線文”“三島”の技法も紹介し、白化粧による多彩な技法を学ぶことができます。
A4変型判、108頁。