- 商品名
- 高麗茶碗 井戸・粉引・三島
- 商品コード
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705
“高麗茶碗”とは、朝鮮半島で14〜17世紀にかけて焼かれた茶碗のことを言う。ただし、その中にはもともとは茶碗として作られたものでないものを日本の茶人が茶碗に見立てたものと、茶人がわざわざ朝鮮半島に注文して作らせたものがある。桃山時代の茶の湯の世界で一世を風靡し、その後も長く茶の湯の世界で愛され、現在、日本の国宝の茶碗の一つに高麗茶碗(井戸茶碗)が含まれている。しかし、高麗茶碗が焼かれた本場の朝鮮半島には、破片を除いて一つも残されていない。つまり、高麗茶碗は日本人の美意識によって培われ、長く伝えられてきた茶碗なのである。本書では、そうした高麗茶碗の名品と、日本の近現代作家が作った高麗茶碗を紹介する。また、現代作家の高麗茶碗の技法、高麗茶碗の名品を所蔵する美術館なども紹介している。
A4変型判、156頁。