“天目(てんもく)”とは、黒い釉薬が掛かった茶碗のことを言います。
茶碗の内面に、斑紋が夜空の星のように輝く「曜変(ようへん)天目」が最もよく知られており、他にも天目には様々な種類があり、その多くが国宝や重要文化財に指定されています。
日本では、大正時代以降に陶芸家の巨匠たちが多彩な天目を作りはじめ、現在も数多くの作家が独自の天目の制作に取り組んでいます。
本書では、曜変天目をはじめとする中国で作られた天目の名品をはじめ、日本の近現代作家の天目茶碗を紹介しています。
また、現代作家の天目の技法、天目の名品が見られる美術館を紹介しています。
A4変型判、180頁。